今宵は十五夜。中秋の名月で御座います。
どうしても十五夜には満月のイメージがあるのではないでしょうか。
ですが、新月を月の始まりとする旧暦で8月15日に当たるためで、必ずしも十五夜が満月とは限りません。
国立天文台によると今年は8年ぶりに満月と中秋の名月が重なり合います。
どこで眺めていても暗い夜空にぽっかり浮かぶ月。
8年ぶりの幻想的な光景をお楽しみ下さいませ。
本日は弊社の提携寺院でもあり、日頃からお世話になっております
西尾市上永良町の妙安寺さんに伺わせて頂きました。
此度は日頃のご挨拶に併せて9月初旬にお願いをしておりました
御朱印を頂戴しに参りました。
9月の御朱印は上記デザインを選ばせて頂きました。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸は春と秋の年に2回巡って来る季節の変わり目です。
春分と秋分は、昼と夜の長さが同じになり この日を境に 冬は春に、夏は秋へと移ろいます。
彼岸とは名前の通り「彼方(あちら)の岸」を意味し、悟りの世界との事です。
私たちは「此方(こちら)の岸」に立って向こう側を見ているわけです。
浄土宗の信仰に人は死後、阿弥陀如来の導きにより彼岸に渡る事が出来るとされ、彼岸の仏事では、死後来るべき日に私たちも無事に岸の向こう側へ辿り着けるよう願うとされております。
秋の彼岸は、秋分の日を中日とし前後3日間を合わせた計7日間。
前の3日間は「彼岸の入り(いり)」
中間は「彼岸の中日(ちゅうにち)」
後の3日間は「彼岸の明け(あけ)」
彼岸の中日にはご先祖様に感謝をし、お墓参りなどをされるのではないでしょうか。
前後3日間は悟りの境地に達するため必要とされ、六波羅蜜(仏の境涯に到るために行う6つの修行)を1日1つずつ修める日とされています。
お盆がご先祖様を迎え入れる行事であるのに対し、お彼岸はあの世や悟りの世界を願って自らが修行する期間として考えられているのです。
特に浄土系の宗旨ではお彼岸は特別な意味を持ちます。
真西に沈む美しい夕陽の先に極楽浄土を想います。
極楽浄土は阿弥陀如来が作られたとても美しく苦しみのない「楽」が満ちあふれた世界で、この極楽が西の彼方にあるとされております。
昔からこの世を憂う人々は西のはるか彼方にあると言われる極楽浄土を想うと。
昨日の彼岸の入り、秋分の日は「お墓参りの日」でも御座います。
秋の風を感じながらのお墓参りには、お盆の暑さ厳しい季節とは異なる清々しさを肌で感じ
皆様も、是非ともお墓参りをしてみては如何でしょうか。
空気が澄んだ秋の美しい月を眺めながら、素敵な夜を過ごし 残りわずかの長月をどうぞお健やかにお過ごしくださいませ。